【登壇者】
トーンアンドマター 広瀬郁

【キーフレーズ・キーワード】
・新しい取り組みには外部のサポートが必要。行政や多くの企業は繰り返して効率化していくことには慣れているが、逆に新しいことは苦手なので、サポートが必要。
・建築家はクライアントの何から報酬を得るのか、そこを意識するのが良いのではないか。日本でクリエイティブと言われるひとはクライアントの広告費から報酬を得る人が多い。でも建築家のクリエイティビティは広告費にならない。建築は大量消費ではないから。
・建築は、ひとを騙さないじゃないですか。
・この場所がなかったら、こういう人間になってなかったな、っていう空間があると思うんですよ、人それぞれ。原風景的なものとか。
・付加価値ではなく、絶対価値のようなものが建築にはある。それを忘れてはいけないのでは。
・今のPFIは残念ながら楽をしようとする方向へ向かっている。努力によって良いプロジェクトになるPFIを目指したい。
・料理人もそうだけど、一般の人からみて建築家は、話すことで世界が拡がる相手、そういうプロなんじゃないか。
・マインドセットをデザインする、それが出来るひとは優秀な建築家だと思う。それは訓練で出来ることだろう。
・人工知能で建築家の振れ幅は表現できないのではないか。10人建築家がいたら12通りのプランができてくる(笑)
・日本のBIM環境は世界から20年遅れている。なぜなら人の力がすごく高いから。日本人の能力が高いがために、BIM環境で後れをとっている。
・建築プロデューサーに大切なことは、自分で領域確定をしないこと。一歩はみ出してみること、踏み出してみること。広く浅くなく。
・スキルと専門領域を同一視しなくて良い。多くの人は、スキルを獲得すると専門領域も定まったように思ってしまう。でも同じスキルで専門領域を横断してもいいはずだ。