【登壇者】
sinato 大野力

【キーフレーズ・キーワード】
・1プロジェクトのあいだで、自分たちの仕事を目撃してくれる人が多いと、その後自分の知らないところで誰かが推してくれることがある。
・小さな仕事も大きな仕事も、多様な仕事を経験していることが結果として強みになっている。
・経験は、全然違う種類の仕事で活かすと強い。巨大な現場での仕事は、小さな仕事の経験を使うと相手にとっては新鮮だし、逆もまたしかり。
・饒舌になるのは、プロジェクトの場でいい。日々の打合せの場や、プレゼンテーションの場面で饒舌になればいい。
・基本的に、与条件は100%理解することが大切。
・与条件から外れた大切な種を見つけるのも重要だけど、まずは与条件を深く理解すること。理解したあとに、そこから外れるのは良いけど。
・でも最初に設定された与条件が正しい保証ってないじゃないですか。
・施設を運営する当事者ではなく、いつも他者としてプロジェクトに関わることを意識していて、他者として関わる意義を考えている。
・当事者性ということで言えば、クライアントの方がプロジェクトのことに詳しいことが多い。だから詳しさで勝負はしない。そうではなく、詳しくない他者性の存在として、新しい選択肢を提示しようと考えている。
・経営コンサルタントさんより僕ら設計者の方が強い部分って、常に具体的な形とセットで提示できることだと思う。
・ぎゃーぎゃーうるさく言って煙たがられるんですけど、あいつ本当に考えてるんだなってことは、少なくとも相手には伝わると思う。
・シンプルにいえばポジショニングとスキルセット。どこに立ち位置をとって、そこでどんなふうに振る舞っているのか。ポジショニングとスキルセットの連携とバランスが経営では大切だと思う。
・事務所の目的は、そこに素晴らしい建築が建ちあがるってこと。それだけを目標にしている。だから、そこに繋がることはすべて設計だし建築だと考えている。例えばちゃんと敬語を使う、とかも。
・設計者の職能として、形で表現できる、ということが強みだと思う。だからプレゼンでもいきなり形で出しちゃう。最初から。最初から最も強い武器を使っていく。
・一見非合理に見えそうな案件に、直感で興味が湧いちゃってプロジェクトを受けちゃうことができるのは、アトリエ事務所の良さだと思う。それは結果的にすごく合理的な判断になる場合がある。
・設計者とクライアントがフラットに話せないまま進むプロジェクトはもったいない。最初の対話する立ち位置の設定を、もうちょっとうまくできるのではいか。