【登壇者】
山下PMC 川原秀仁
【キーフレーズ・キーワード】
・今後必要となる人材は、コミュニケーター、ファシリテーター、イノベーターの3種類。
・コンストラクションマネジメントの根幹は発注図書である。
・財務諸表やビジネス側の仕組を少し知らないと、クライアントに響かないな、という感覚があった。
・コストよりもバジェット。建設プロジェクトをマネジメントするうえで、事業予算を理解しておくことが決定的に重要。
・設計図書って重すぎるなと思っていた。もっと軽やかにクライアントに説明できるのではないか。設計図書のなかからピックアップし、ストーリーにしてクライアントに説明すると分かってくれる。
・顧客目線がどれほど重要か、ということを伝えたかった。
・建設プロジェクトを俯瞰すれば、ビジネスレイヤーとコンストラクションレイヤーが見えてくる。そしてその外側にはさらにマーケットレイヤーがある。
・お客さんは変化する。マーケットによって事業者は自ら変わっていく。そこに追随しないと、真にお客様の役に立つことができない。
・建設プロジェクトは、クライアントである事業者から見たらリスクなんだ、という視点をまず持ったほうが良い。そうすることでお客様に寄り添うことができる。
・建設プロジェクトでは翻訳する人間が重要である。プロジェクトの各段階でクライアントや他のプレイヤーが変わることが多い。そこを上手く繋げるインターフェースとして翻訳する人間が必要である。
・建築関係者は、もっと経済の仕組とか社会の変わりゆく様を直視し理解して、営業する必要があるのではないか。
・建築プロジェクトを、コストセンターからプロフィットセンターへと転換していきたい。
・そろそろ建築を用途から考えることをやめた方が良いかもしれない。もっと手前のインフラとして捉えることで、可能性が拡がるのではないか。
・コロナ禍によってより鮮明になったPM/CM機能の利点は、情報のハブである。だからPM/CMはファシリテーターとならなければならない。
・いま、実施設計無しのプロジェクトを、結構やってます。
・建築士は、経営学のベーシックな知識を学ぶだけで、提案する内容が飛躍的に豊かになると思う。